どんなプログラミング言語にも、記述する際に最低限守らなければならない基本的なルールがあります。このルールにもとづいてコードを書かなければせっかくのPHPも動作しないので、まずは基本ルールからしっかり覚えていきましょう。
一つ目のルールは、「開始タグ」と「終了タグ」です。PHPのあらゆるコードは、<?phpという開始タグに始まり、?>という終了タグで締めくくられています。命令文はすべて開始タグと終了タグの間に記述していくことになります。
二つ目のルールは、「セミコロン」です。開始タグと終了タグの間に何個命令文を書くにせよ、各コードの最後には;を付けなければなりませんが付いていないと命令文の終了と見なされないため、エラーになってしまいます。
三つ目のルールは、「コード間の空白」です。各コードの間は、半角スペース、タブ、改行のいずれかで区切らなければなりません。連続して書くとコンピュータが正しく処理できません。通常は半角スペースやタブを用いて一行で記述しますが、命令文があまりにも長くなりすぎる場合は改行を使った方がきれいに仕上がります。
「コメント」とは、プログラムを記述する際に残す注意書きのようなものです。あっても無くても問題ありませんが、後で見直す際に分かりやすくなるので書いておいた方が無難です。
PHPでコメントを書く方法は二つあります。一つ目は、/*と*/でコメントを挟む方法。もう一つは、文頭に//を記述する方法です。/*あいうえお*/、//本日は晴天なり、といった具合に記述されたコードはコメントとして判定されプログラムの動作に影響しません。
PHPはHTMLの中に組み込んで動作させます。テキストを表示させるときには、命令コードのechoを用います。
たとえば <h1> タグを使って「タイトル」と表示したい時、HTMLでは<h1>タイトル</h1>と記述しますが、PHPの場合は<h1><?php echo “タイトル”; ?></h1>と書きます。
<p>タグの場合も同様に、<?php echo “<p>あいうえお</p>”; ?>と記述します。
また、特定のデータを変数に格納して文字列を表示することもできます。たとえば、$str_helloという変数に「あかさたな」を格納してテキスト表示したいなら、<?php $str_hello = “あかさたな”; echo “<p> $str_hello </p>”; ?>と記述します。
これがPHPの基本的なコード記述法です。この原理を応用すれば、様々な命令文を記述できるようになります。