問題発生時に安易な解決策、妥協に逃げるのではなく、徹底的に問題の真因を追求していきます。もちろん一朝一夕に問題は解決しないでしょうが、一度これと決めたら様々な側面から問題解決へ向けて粘り強く取り組めるような人間であれば、その結果として特許や実用新案などのアイデアに結びつくこともあるわけで、結果的には回り道をしているように見えて成果を上げることになるのです。
思いついたこと、気づいたことをそのまま頭の中にしか残さない人はいませんか。その気づきを文章や図解にして残しておくことであとあと有効活用できます。さらに特徴的なのはそういうことができる人の記録は大抵見やすく整っているのです。
学会や専門誌などエンジニアには自分の研究成果を世に知らしめる機械があります。論文・パワーポイントなど方式はいろいろとありますが、そういったものを取りまとめる能力も重要です。社内報などもっとローカルなところから始めてもいいでしょう。
自分の発案したことや行動でも、客観的にその内容を評価・分析できる能力が備わっていることも理想的です。なかなか人は自分のやってきたことの善し悪しを客観的にみることはできません。“できるエンジニア”こそ、自分の記録を振り返って何がおかしいのか冷静に判断できます。
当人の知識・能力に頼らず、社内外のキーパーソンがだれなのかを把握して、それを有効に活用します。
部門・会社と言った枠組みと無関係に問題解決や課題達成へ向けた最短距離を突き進みます。その実現のためにキーパーソンたちと密接に連携を取ることもします。
コンセプトにしろ基本的な仕様にしろ、当人が決める内容にはとことんこだわりを持ち、それを元にチームの軌道修正を図るなど常に言動が一貫していることでチームの指針となります。
ついつい忘れがちな実際の使用者の視点を常々持ちながら仕事に臨んでいます。安楽な道を歩まずに、使用した際の使い勝手まで考えて物事に取り組みます。
非常に困った状況下では、常人ではパニックを起こしても“できるエンジニア”ならばさらにそれをチャンスに変えていきます。常に前向きなのです。その率先力から周囲を課題解決に巻き込んで、大きな成果を上げていくのです。
やりかた・手順ではなく、なぜそうあるべきか、という原理原則を伝えて後輩・部下に考えさせるスタイルである。